トライフル・西荻窪・時計修理とアンティーク時計の店

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ドクターズウオッチという特殊時計

ドクターズウオッチと呼ばれる特殊な時計がありました。

秒針部分が独立していて

大きく表示されています。

これは、お医者さんが脈拍などを

計るときに見やすくなっています。

ロレックス(ROLEX)の

プリンスが有名ですね。

その他にも各社で似たような時計が

あったようです。

エレガントでありながら実用的なデザインは

とても美しいです。

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これは、日本の時計店の広告の中の一部ですが

当時のお医者さんも、時計が高価な時代に

更に希少で高価なこのような時計を

使っていた人がいたんでしょうね。
by a-trifle | 2009-08-31 14:39 | アンティーク時計

陶器製のウズボン台座

「ボーンボーン」といった音を奏でているのは

金属製の棒です。

反響する音の差がたくさんの

バリエーションを作り出しています。

大まかには蚊取り線香のように

渦巻き型の通称「ウズボン型」と

真っ直ぐな棒型の通称「ボウリン型」があります。

ハンマーが二つあって、交互に打ち鳴らす機構のものは

チンチャン打ちと呼ばれますが

あまり見かけることのない方式です。


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これは昭和初期の明治時計製の柱時計に

使われていた「ウズボン」です。

珍しいのは、台座の材質です。

なんと、陶器で出来ています。

一般的には金属の鋳物で出来ています。

物資供出などの影響だと思いますが、

代替物として、このような陶器製が存在していたようです。

他にはガラス製の物もあります。

精工舎の時計に見かけることが出来ます。


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裏返すと、素地が見えますね。

このようなものを見ると、

当時の職人さんのモノつくりに対する気持ちの

力強さを感じます。
by a-trifle | 2009-08-30 16:09 | アンティーク時計

セルロイド文字盤「クロノメーター・リバティー」

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昭和初期、

恐らく戦前(物資統制の始まった頃)のものです。

腕時計の文字盤といえば

ホーロー引き、金属にプリントのいずれかです。

なので、この文字盤を入手したときは

?この素材はなんだ?

と不思議でした。

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よく見ると、どうやらセルロイドのようです。

正面から見れば何で出来ているのか、

きっと見分けがつきません。

裏側はこんな感じです。

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取り付け用の足も丁寧に植えつけてあります。

ネーミングも素敵です。

LIBERTY =自由。
by a-trifle | 2009-08-29 18:17 | アンティーク時計

日本初!精工舎のテレビコマーシャル

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1953年(昭和28年)の8月28日

午前11時20分から民間テレビ第一号の

日本テレビが放送を開始した日だそうです。

そして、テレビコマーシャル第一号

セイコー(当時は精工舎)でした。

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内容はこんな感じだったようですが・・・(各方面のお話を総合すると)

「こちらは日本テレビでございます。

時計を、ラジオやテレビの上に置かないように

いたしましょう。

それは、ラジオやテレビは磁気を帯びているからです。

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腕時計は1秒間に5回、

1昼夜に432.000回も回転しております。

1年に1回は分解掃除をしましょう。

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精工舎の時計が正午をお知らせいたします。」

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と。

しかし、現場では緊張のためか、

フィルムを逆装填&再生してしまうという大ハプニングが発生!

諸説あるようですが、結局30秒間

無音(恐らくノイズゴリゴリ)で映像も訳が分からないまま

正午の時報になってしまったようです。

当時の現場はきっとパニックだったでしょうね~。

初CMにして、初放送事故ですから。

CMは同じ日の夜7時からの時報で無事に放送されたそうです。


今日は

テレビにとっても

コマーシャルにとっても、

時計にとっても

素敵な記念日です。
by a-trifle | 2009-08-28 17:06 | アンティーク時計

浸水した時計の修理「セイコーロードマチック」の場合

「防水」として販売されていた時計も

長い年月で防水機能のなくなってしまった

時計もたくさんあると思います。

一番多いのは防水パッキンの劣化、亀裂、変形

によるものですが、普通に見ても

劣化しているかどうかは外見からは判断できません。

古い時計はとにかく、

裏蓋を開けたら交換するのが一番良いです。

当店ではそうしています。

お客様からの修理依頼で、

こんなことがありました。

「腕にはめているとガラスの中が曇ってしまうんだけど、

腕から外して置いておくと曇りは直っちゃうんだよね~。」

これは、完全な水入りの状態です。

少しでも湿気が進入してしまうと、

完全に揮発させない限りはずっとこの状態です。

中に湿気が入っていますから、サビも発生します。

「ほっとけば乾燥するでしょ。」

その悲惨な結果が下の画像です。

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セイコーロードマチック、通称LMです。

当時、防水にも優れ価格もリーズナブルだったために

爆発的に普及したモデルです。

湿気が進入したまま使い続け、

ついに動かなくなってしまったそうです。

修理期間も費用も大変なことになってしまったのは

ご想像の通りです。

水気が付いてしまったら、すぐにタオルなどで

そっと吸い取ってあげてください。

くれぐれもぶんぶん振ったりしないでください。

どんどん中に進入してしまう恐れがあります。

曇ってしまったら、すぐにでも修理に

持ち込んでいただいたほうが良いです。

傷口は浅いうちに処置してしまいましょう!

メーカー問わず、浸水(水入り)してしまった時計の修理も承っています。

曇ってしまったらすぐにトライフルまでお早めにご相談ください。
by a-trifle | 2009-08-27 17:44 | 時計修理

精工舎 枕時計

明治から大正にかけての

精工舎で販売していた枕時計です。

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今の目覚まし時計の先駆けとでもいいましょうか。

こちらはアラームの代わりにカレンダー機能が備わっています。

外観の仕上げにも何種類かあったようです。

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文字盤はホーロー引きの

高級仕上げです。

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ガラスもわざわざ厚いガラスの

面をカットしてシャープさを演出しています。

横にも窓ガラスがはまっていて

中の機械を見ることが出来ます。

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横にガラス窓のあるタイプは

当時の高級品です。

しかし、その法則を狙ったニセモノも当時からありますので

判別には注意が必要です。

高級機の外側に普及品の機械を仕込んだものまで

見かけます。

悪意があるのかどうかは分かりませんが、

時折、そんな時計をいろんなところで目にすることもあります。

とても複雑な心境になります。



当店ではオリジナル重視なので、

そのような事は一切ありませんから

ご安心ください。

動力のゼンマイは1本のみ。

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これで時計機能とカレンダーを動かしています。



アンティークなテーブルやビューロの上に

ちょこんと置くと

とっても素敵です。

整備も済んで元気に時を刻んでいます。
by a-trifle | 2009-08-26 18:34 | アンティーク時計

時計文字盤「クロノメーター・オーカン」

戦前の商品には

様々な実用新案登録された

商品がありました。

そのなかのひとつに

時計の文字盤で面白いものを紹介します。

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「クロノメーター・オーカン」

クロノメーター・オカンだとばかり思っていましたが

良く見るとOの上に伸ばす記号がありましたので

オーカンで間違いないと思います。

裏側にしてみると・・・

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本来、あるはずの足がありません。

(機械本体との取り付けのために2~3本の固定用の

足があるのです。)

その代わりに外周には立ち上がりがあります。


実はこれ、汚れた文字盤に被せて

綺麗な文字盤にしてしまえるというモノなのです。

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こんな感じに被せちゃうんだと思います。

文字盤の足がメーカーや機種によって

足の位置が微妙に違うことを知っている人の

発明品だったのでしょうね。

なんともほほえましい・・・。

しかし、

実際にはとても実用できなかったと思いますが、

考えた人はきっと大発明だと喜んでいたのでは?

と、想像すると楽しくなってしまいます。
by a-trifle | 2009-08-25 18:48 | アンティーク時計

帝國計器の掛時計の修理

お客様の依頼品です。

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かなり珍しい逸品です。

汚れも酷く、全く動かない状態でした。

汚れ落とし、穴詰め、微調整で復活しました。

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ゼンマイに巻き癖がついてしまっていましたので

1週間は持ちませんが、

これからも、まだまだ楽しんでいただけると思います。
by a-trifle | 2009-08-24 19:11 | 時計修理

時計のお届け

本日、M様宅の時計を埼玉県まで配達に出かけました。

途中、雨が降りそうでハラハラしましたが

濡れることなく、無事にお届けすることが出来ました。

先程、無事帰宅しました。

M様宅で元気に活躍してくれますように!

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当店トライフルでは

修理依頼品のご自宅への受け取りから

修理完了後のお届けや設置作業まで

承っておりますので

関東近県でしたらば

料金等お気軽にご相談ください。
by a-trifle | 2009-08-23 22:54 | お客様宅の時計

精工舎 ニッケルメッキケース

大正から昭和の初期にかけては

時計ケースの材質は

大きく分けて

金(無垢、メッキ、張り)

銀(無垢、しかし黒ずんでしまうのでだんだん廃れてしまいます)

そして、ニッケル(メッキ)

ごく僅か、プラチナもありますが

一般には目にすることは無かっただろうと思います。

一般の時計ケースの素材としては

ニッケルメッキのケースが大半です。

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これは精工舎のニッケルメッキケースです。

扇型マークの中にSKSの刻印が見えます。

純正という概念も恐らくなかった時代なので

精工舎の時計だからケースも精工舎という考えは

当てはまりません。

他の「ケースメーカー」のほうが多いと思います。

逆に扇型SKSのものは珍しいかもしれません。

メッキなので、はげてしまったりしますが、

それも味わいが増して面白いです。
by a-trifle | 2009-08-22 19:06 | アンティーク時計

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