トライフル・西荻窪・時計修理とアンティーク時計の店

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ナショナル トランジスタ時計修理

ナショナル製のトランジスタ時計の修理です。

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当時は電子時計と読んでいました。

先日まで格闘していた時計修理です。

非常に苦労した修理でした。

動いていたものが突然不調になったということで

お預かりしました。

異音もするということで

詳細を検証しながらの作業となりました。

電気モノの時計の場合、この作業に付きっきりにならざるをえませんので

非常に苦しいです。

回路のチェック、パーツのチェックをして

不良部分を探し出し、交換しました。

異音の原因部分のがたつきも調整できる限りを施しました。

メカ部分のみで動作チェックをして問題のない事を確認後

本体に組み込み、動作チェックをして修理完成。

・・・というところで何やら問題発生です。

動くには動きますがどうも怪しい。

運針時に過負担がかかっているようです。

もう一度メカのみにしてチェック。やはりしっかり動きます。

機械の修理は完璧、修理依頼内容はクリアしていますので

修理としてはこれで完成ですが、どうも納得がいかない。



30分までは重さで下り坂のように機械に負担がかかり、

底から先は上り坂のように機械に負担がかかっているようです。



もう少し粘って改善できないかを探ることにしました。

試行錯誤を繰り返し、悩んだ末に当時を知る方から助言をいただくことにしました。

どうやら、針のバランスが悪いようなのですね。

そもそも重いようなのです。

(製品の欠陥?かと思われます。)

自動車やバイクのホイールでもバランス調整に錘をつけて

調節するのに似ています。


そのままでも動かないわけではありませんが、結局数ヶ月もすれば

回路がパンクするか、ギアが壊れるかが目に見えています。

動き出したが、また修理ということになりかねません。

仕方ありません。

未知の世界に突入です。

アンバランスな針のバランスを探ることにしました。

しかし、シーソーの原理と同じで

出来るだけ中心(支点)から離れたところでバランスがとれるように

しなくてはなりません。

近づけば近づくほどバランスを取るためには重くしなくてはなりません。

しかし、これ以上重くすれば全体の重量は増し、機械に負担を掛けてしまいます。


苦渋の決断として

なるべく目立たない範囲で錘の重心を中心からずらすことにしました。

オリジナル針内に収めるのは重量的に無理が生じるため

安定した動作のための避けられないことでした。

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これによって重量も軽減し、動作もやっと安定しました。

いやあ~、これは長い道のりでした。

外観に妥協点はあり、ご依頼者さまにはご迷惑をおかけしましたが

作業開始から数ヶ月、

無事に修理と欠点改善が終了です。

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ロゴもデザインもカラーリングも素敵です。




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by a-trifle | 2010-04-23 14:13 | 時計修理

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