トライフル・西荻窪・時計修理とアンティーク時計の店

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時計の贈り物「記念刻印」

現代では、「時計」といっても

選ばなければ「とても高価な高嶺の花」

というものではなくなっています。

時を知るだけであれば携帯電話にも時計は付いています。

しかし、ちょっと前まで、

時計というものは高価で、何かの節目などに

思い切って購入したり、贈られたりするものだったのです。

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これは、昭和初期の宝石店の広告ですが、

記念刻印のサービスの説明があります。


節目という意味ではよくあったのが

新築記念、結婚記念、卒業祝い

永年勤続記念、誕生日

お店の開店祝いなどでしょうか。

当時は時計の裏などに記念の刻印を

記してプレゼントしたものです。

腕時計、懐中時計、置き時計、掛時計問わず

そんな文字を目にすることもあります。


1970年代にはセイコーやシチズンでも進入祝いに

時計をプレゼントしましょう、というようなキャンペーン

をやっていましたが、この頃になると記念の文字までは

入れたりすることも減ってきていたようです。



私が祖父から譲り受けたオメガの腕時計にも裏蓋には永年勤続記念の刻印があります。

我が実家にも両親が結婚祝いでいただいた時計が未だに置いてあります。

後ろにはしっかりと結婚祝いの文字が記されています。

結婚祝いに時計をいただいた方は実はかなりたくさんいらっしゃるようで

当店トライフルに修理依頼に訪れる方からも

そんなお話をよく聞くことがあります。

結納返しで時計をもらった男性も多いようです。

そんな時計を大切に使ってきたオーナー様から修理でお預かりするのも嬉しいことです。

「記念」が記されていることで、何年経ってもそのときのことを思い出す

きっかけになるのはすてきなことだと思います。

当時のそんな刻印を見て当時の喜びに思いを馳せることができるのも

古いモノの楽しさではないかと思います。
by a-trifle | 2009-08-20 16:10 | アンティーク時計

時計修理・アンティーク時計・古道具


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