トライフル・西荻窪・時計修理とアンティーク時計の店

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防水時計の逸話

それぞれの時計会社には

時計の逸話があったりします。

○さんは○社の時計をつけて登山したとか、海峡を渡ったとか、

単独飛行を達成したとか。

国産時計にも、例えば植村直巳さんが

セイコーのダイバーズウオッチを使っていたとか。

誰々さんが使っていた○○モデルとかいうのもありますね。

人物ではなく、時計自体の逸話ももちろんあります。

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これはシチズンが1963年(昭和38年)に自社の時計の防水性能を

アピールするために行ったテストの風景です。

海に専用ブイに入れて投下しています。

今見てもかなり大胆な試験です。

この当時には防水時計というのは付加価値としての機能として

重視されていたので、とても注目されたようです。

そのとき投下された同型機を・・・

と思ったのですが、あいにく現在手元にありませんでした。

もう一つの古い雑誌の記事にはこんな時計も掲載されていました。

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約6年間、海に沈んでいたシチズンの時計(ダイバーズウオッチ)です。

ダイバーが偶然海中から見つけて沖に持ち帰ったところ

また動き出したというのです!

そんなことがあるのか?とちょっと信じられないような・・・。

でも、事実のようです。

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これが同型機です。確かに当時の時計としてみれば

大振りで、頑丈な構造ではあります。今は大型時計が多いので

逆に少し小さく見えたりもします。


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こちらはセイコーの業界紙に掲載されていた記事ですが

川の中に誤って落としてなくしてしまった時計が2ヶ月後に

友人が川の中から偶然見つけ出したという時計です。

こちらもその後元気に動き出したそうです。

金属ベルトがロレックスなのがちょっとだけ気になったりもします。

この時代の時計は防水性に優れていたものが多く販売されていたのでしょう。

その反面、浸水した時計の修理も頻繁に持ち込まれたそうです。

防水とはいっても、完全ではありませんし

時を経ると防水性を高めるゴムパッキンも劣化してしまいますので

機密性はどんどん低下していきます。

現行のダイバーズウオッチでも、まめなメンテナンスは必要不可欠です。

メンテナンスしてこそ本来の性能を発揮することが出来るのです。

メンテナンスはやはり重要なのです。

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こちらはセイコー初のダイバーズウオッチです。

防水性は、いまとなっては期待できませんが

歴史的価値としてみれば非常に高い時計だと思います。

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逸話もメンテナンスがあって初めて生まれるのだと思います。
by a-trifle | 2009-08-02 14:14 | アンティーク時計

時計修理・アンティーク時計・古道具


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